ミシシッピ川以東のルイジアナ

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0.5泊3日で840km走ってラーメンを食べに行ったら原始的恐怖を味わった話

はじめに

この記事は 散歩・徒歩・苦行 Advent Calendar 2023 の19日目 (12/19) です。アドカレの趣旨がアホすぎるだろ。

adventar.org

昨日はもっちゃんさんの『徒歩部、府中の公式徒歩イベントに参加した話』になるはずでした(予定地)が、実験で遅れるそうです。年末の風物詩ですね。

概要

夏休み中の9月4日夜から9月6日朝にかけて、バイクで仙台まで行ってきました。ちなみに仙台というのは東京から北に300kmくらいのところにある謎の都市です。

仙台。勿来関より北にあるのでたぶん蝦夷だと思う。

ええ、徒歩でも散歩でもないですし、ATPじゃなくて石油を燃やして走ってる時点で苦行でもないだろというご指摘はごもっともです。ただバイクにはバイクなりの苦しいポイントがあり、僕の中では十分に苦行だったのでご容赦いただきたいのです。

なおバイクの旅行は徒歩や鉄道、普通車のそれに比べると写真が撮れなかったりツイートができなかったりと記事にするには結構致命的な欠点が多々あり、時刻や場所の記述は定かではないのでご了承ください。

ちなみに

二輪の免許を取ったときの話はここ↓にあるので、この記事を読んでカスのツーリングをしたくなった人はぜひ参考にしてください。

jj1lis.hatenablog.com

普通二輪免許は本当に簡単に取れるので、人類は普通車だけで満足せず今すぐ教習所へ行こう。

ゆき

9/4 夕方ごろ

あと1ヶ月も残っている夏休みを持て余し始め、「そろそろ遠く行きたいなー」と不意に思いつく。僕の趣味は主目的は移動することなので、目的がなくてもとにかく出かけることをまず決めてしまう、移動駆動旅行 (MDT: Motion-Driven Traveling) が基本です。

とりあえず遠くに行きたかったので、東京から片道300km以上は離れているいい感じの都市を決めます。

東京から半径300kmの円。意外とデカいですね。

9月初旬というと暦の上ではとっくに秋のはずですが、令和の9月はまだまだ夏本番ですから、なるべく涼しい場所に行きたいのが人情というものでしょう。北のほうがなんとなく気温が低そうだなという偏見(実際はそうでもない)に従って仙台行きを決めました。

そういえば部活の後輩が仙台二郎をオススメしていたことを思い出しました。丁度いいし、食べにいきましょう。

ちなみにこの時点では、あわよくば盛岡あたりまで行こうかなという信じられない考えが脳裏に浮かんでいます。冷麺とか食べたいですからね。

20時くらい:準備完了

我が家にしては早めの夕食を終え、旅支度を終えます。今回のお供は愛車のVストくん。中古で買ってから1ヶ月くらいの一番楽しい時期ですね。

雲海を見に行ったときに撮ったVストローム250。丸目がサイクロプスみたいでかわいいね。

このときは2,3泊する予定でしたし、先述の通りもっと遠くまで行くかもしれませんでしたから、めちゃくちゃデカいバッグに数回分の着替えを詰め込みました。

21時くらい:出発

......何故1時間も空いたかというと、ゴミカスなことにバイクの駐車場が自宅から6km近く離れていたからです。人が住むのにも一杯いっぱいな大都会東京において、二輪車の駐車場というのは本当に貴重です。ましてや好立地な物件はn年待ちか法外な賃貸料かの二択ですから、バイクに乗るために必死こいて自転車を30分漕がなくてはなりません*1

しかも今回のバッグは大きすぎて自転車には積めないので、丸腰で行ってからバイクで一度自宅に戻り、荷物を括り付ける手間が発生します。あほくさ。

こんな時間に出発するのは気温のためです。そもそも二輪運転とは全身丸出しのまま数十km/hで移動する大変危険な行為ですから、法令で義務になっているヘルメットはもちろん、衝撃を緩和するプロテクタを全身に装備するのが(脳みそと安全意識がすっからかんな連中を除けば)当たり前です。そんな中で9月の真っ昼間に何時間もバイクを運転すれば熱中症になるのは必須なので、僕は夏に遠出するときは必ず夜間に移動しています。

ルート

東京―仙台間の移動は、内陸を通る奥州街道ルート(東北本線東北自動車道など)と太平洋側を通る水戸街道浜街道ルート(常磐線常磐自動車道など)に大別されます。主だった一般道では、それぞれ国道4号国道6号が該当します。

しかし一般に知られている通り、宇都宮以南のR4は無法地帯です。特に深夜の新4号バイパスは魔境で、プリウスアルファード、大型トラックたちが並行する東北自動車道と同じくらいのスピードで往来しています*2

私はまだ命が惜しいので、R6経由で向かうことにしましょう。だいたい片道400kmくらいですから、休憩も合わせると朝の9時くらいには仙台に着けそうですね。

9/5 0330:なか卯 茨城石岡店

日をまたぎ、6時間も運転していると流石に疲れてきます。二輪は走行風を直に受けるほか、ちょっとした停止中に水が飲めなかったりヘルメットが重くて頭が痛くなったり、道路のふとした段差でコケそうになったりと、普通車に比べると何かと気を張ります。そろそろ休憩しましょう。

こういうときは大体牛丼屋に入るのですが、なんとなく牛丼の気分じゃないな〜と思いスルーしたり、その後全然飲食店がなくて後悔しはじめたりとしているうち、霞ヶ浦*3を越えたあたりでようやく見慣れた看板を発見しました。

ちなみに 520 = 23 * 5 * 13 です。

お腹いっぱいになると今度はまぶたが下りてきます。一次的欲求なので仕方ありません。僕の実家こと快活CLUBを探すと......

めちゃくちゃ近くにありました。

もちろん、すぐに飛んでいきます。

ぼく「個室空いてませんか?」

店員「満室ですね〜」

ぼく「じゃあブースは?」

店員「空いてないですね〜」

ダメでした。仮眠するか。

エクストリーム仮眠

もしこれが家の軽だったら鍵閉めてシートを倒すだけで快適に眠れるんですが、バイクなのでそうはいきません。

着の身着のまま気楽な臥所←バカタレ

スタンドを立てたバイクに跨がり、前方に倒れてタンクに寄りかかります。足はステップに乗せて、手は適当にハンドルを握ったり頭の下に敷いたり。近くの茂みから虫が大量に湧いていて、かまれるのが嫌だったのでプロテクタもジャケットも全部着けっぱなしです。

正直めちゃくちゃ辛いし嫌だけど、仮眠に使えるような道具も持っていないので仕方ありません。結局20分後くらいに目が覚めて、気がつくと手首や足首に蚊のかんだ跡がいくつか残っていました。かゆい。

0430:常磐線勝田駅付近

辺りが明るくなってきました。日の出です。 R6はこの後もどんどん太平洋に近づき、日立あたりからはついに海が見えるようになります。いいですよね、海。あったら見たくなります。

ただ、ここで

どうせなら海側を通りたくないか?

という思いが浮き上がってきます。せっかくなら違う道を走りたいので帰りは別ルートから帰るつもりだったのですが、往路(北行き)でR6を使うと陸側を通ることになります。せっかくのオーシャンビューが台無しです!(そんなことはない。)一方、南行きであればすぐ左手に海を眺めることができます。

したがって予定変更。R6は復路で使うこととし、今は何とかR4に合流することとします。

青い線(東北新幹線)のあたりがR4。無駄すぎる。

水戸と郡山をつなぐJR水郡線に並行して国道118号が通っています。ルート的にも少ないロスで合流できますし、タイミングがよければ山あいを走る列車を見ることができるかもしれません(できませんでした)。

R118は鉄路と共に、左手の八溝山地と右手の阿武隈高地に挟まれながら北上していきます。 久慈川が作った谷には朝霧が出ていて非常に幻想的でした。

とか言ってますが、涼しいし景色も綺麗だし、この辺りが今回の旅行で一番楽しかった時間帯ですね。

0630:水郡線磐城石川駅付近

もうぼちぼち郡山です。そうすればあとはR4に沿って北上するだけなんですが、ご飯と仮眠、美しい風景で元気が出てきたからか、

どうせならもっと訳わからん道を通ったほうが楽しいのでは?

という考えが浮かびます。結果、そのまま真っすぐ行けばいいものを途中で右折、よくわからん県道(たぶん福島県道40号)に入ります。

0700:道の駅ひらた

↑これはイナズマイレブン今日の格言みたいな張り紙

途中にあった道の駅でトイレ休憩し、あぶくま高原道路を経由して国道349号に出ます。

その後しばらくは特筆すべきことがなく、森、田んぼ、家、たまに市街地をひた走ります。ただ虚無だったかというとそうでもなく、9時くらいから晴れてきたことで初めてお天道様を拝むことができ、しかも高原のため気温も快適で、明るい気分でツーリングできていました。

1000:東北本線槻木駅付近

R4柴田BPに合流。普通なら仙台まであと30分の距離ですが、すごい渋滞です。

当然ですがバイクには空調がありません。エンジンは水冷ですが、ライダーは走行風で空冷する前提の設計になっています。 にもかかわらず、渋滞で風などロクに受けることができません。ピーカン晴れな仙台付近の気温は既に30度に届こうかという具合で、加えて先述の通り当時の僕はフル装備でしたから、蒸し風呂に入っているも同然です。

普段なら少しくらい大丈夫なのですが、既に12時間以上運転している状況ではすぐに体力が尽きてしまい、ひょっとして熱中症かも...? という体調の悪さを抱えながらようやく仙台市街に辿り着くこととなりました。

1100:広瀬通地下自転車等駐車場

仙台市街にはバイクを止められる駐車場がたくさんあります。しかも一時利用料は1日100円前後。これはマジで凄いと思う。

今回使ったのは広瀬通にある地下駐車場だったのですが、利用にかなり苦労しました。

入口のストリートビュー画像

まずこの路肩でバイクを降り、ポールを避けて歩道に上がり、さらにスロープを降りる必要があります。小さな原付なら楽かもしれませんが、Vストはまあまあ重い部類のバイク(乾燥重量189kg+ガソリン、装備等)で車体も大きいのでかなり苦労しました。

さらに、今回持ってきたバッグには鍵がつかないのでバイクを降りた後も置いていくわけにはいきませn。気合いを入れて荷造りしたクソデカバッグには数日分の着替え、工具、プロテクタ、飲み物などが入っており、量ってはいませんが15kg以上はあったと思います。米の袋か?

とても持ち運べないと思い、急いで近隣の一番大きなコインロッカーを探しますが......全然入らない。無理もありません。バッグは 71cm x 35cm x 37cm もあったのです。

長辺が本当にデカすぎて、これが入るロッカーは仙台駅を挟んだ1km先にしかありませんでした。絶望です。

1130:ラーメン二郎 仙台店

ヤケクソでバッグを担ぎ、とりあえず二郎を目指します。駐車場から店までは500m。これだけの距離でもフルマラソンを走った後のごとく汗だくになりました。

到着したときにはまだ2人しか並んでいませんでしたが、開店まで30分くらい待つうちに20人近い行列ができていました。二郎ってどこ行ってもこんな感じですよね。

小豚(850円)の食券を買って席につくと麺の硬さを聞かれ、二郎にしては珍しいなと思いつつ「じゃあ硬めで」と答えましたが、後から調べたところによると10カタなどもあるようです。しばらく待ってアブラカラメをコール。この時はまだまだ他の場所にも行くつもりだったので、ニンニクはやめておきました。

ちなみに味は普通でした。やっぱり府中二郎なんだワ。

1400:ずんだ茶寮 仙台駅ずんだ小径店

仙台に来たときはずんだシェイクを飲むことが道徳的義務です。よって今回も当然ずんだシェイクを買い求めます。

さらに隣にあった喜久水庵のずんだソフトも食べます。おいしい。

いやもう本当にずんだが大好きで、ずんだ餅は見かける度に買うしずんだシェイクも来る度に飲むのですが、クッキーに練り込んであるようなものは別に好きでもないんですよね。どうしてでしょうか。

とりあえず仙台駅を練り歩きます。

『【夜明けの晩に】杜野凛世』を読め。

さて、ここまでクソデカバッグを担ぎながらラーメン食べたりシェイク飲んだりあっちこっち行っていましたが、ここでいよいよ体調が最悪の域に突入しました。徐々に度を増す頭痛、吐き気、倦怠感に熱中症を確信。ダメだ、とりあえず一旦休むか......と思いつつ、必死こいてバイクを地下から引っ張り出します。

1630:スーパー銭湯 極楽湯 多賀城

これは本質情報なのですが、限界旅行で仙台に来た際は多賀城周辺を活動拠点にするとよいです。温泉宿や高い飯に興味がない旅行者はネカフェやスパ銭で休むことと思いますが、塩釜ほど仙台から遠くなく、中心街より圧倒的に安いです。

18きっぷで仙台に来るときはいつも中野栄で降りて多賀城の快活に泊まるのがルーティンになっていたのですが、そのすぐ近くにあるスーパー銭湯が良さそうで気になっていたので入ることにします。

入浴料700円、普通のお風呂、普通の雑魚寝スペースでいい感じでした。30分くらいで風呂からは上がり、あとは気が済むまで寝ます。

2000

寝ている間に土砂降りになっていたようです。クソが代。

スマホを開くと、9/5の昼過ぎから数日間の宮城以北は雨予報になっています。毎回毎回、なぜ出発前に天気を確認しないのでしょうか。つまりこのまま東北に滞在してもずっと雨。おまけに今の自分は熱中症。今なら天気は小康状態で、雨雲レーダーを見る限り福島以南の常磐方面は晴れている。

まだラーメン食ってずんだシェイク食べて風呂に入っただけですが、帰ることにしました。

かえり

というわけで、R6経由で帰ります。傷口の広がらないうちに撤退の判断をすることは限界旅行において非常に重要です。

雨雲を避けてポイントを打ち、Google Mapで検索するとだいたい430km。時間的にも結局海は見れそうにありません。

2015:よくわからない道

とにかくGoogle先生の言う通りに走る以外にやることがないので素直に従っていると、めちゃくちゃ海沿いの高規格な市道に誘導されます。正確には地図を見る限り海沿いと分かるだけで、人家はおろか街灯すら設置されておらず、ハロゲンの心もとないヘッドライトが辛うじて道の土手全体を照らしているくらいでしたが。 怖いから人通りの多い道を通りたかったのですが、気付いたときにはもはや大通りに繋がる横道すらありません。

フォグランプがクソ眩しいトラクターに後ろから煽られ、譲りたいけど譲る道幅がないまま走っていると、天気予報に反して雨が強まってきました。濡れた身体に60km/hの走行風が当たって凍えそうなくらい寒いし、濡れたマンホールを踏んで後輪が滑るし、後ろのトラクターは怖いし、そもそも体調は悪いし、暗いし。冗談抜きに泣きながら走っていました。

2030:気が狂いそうになるが、何とか持ち直す

件のトラクターと分かれるのと同じくらいに雨が止み、何とか普通の走行状況に戻ることができたのですが、同時に自分の周りから車が全くいなくなりました。

遮るものが何もないだだっ広い空間で、たまに設置された道路灯から道の形がかろうじて分かりますが、見渡す限りは後続車も先行車も、対向車もいません。ひょっとしたら、見える範囲にいる人間すら自分だけだったかもしれません。 聞こえるのはヘルメット越しの風切り音だけ。気が狂いそうでした。

僕はとりあえず知っている曲を片っ端から歌うことにしました。しかし "The world is all one!!" を歌おうとしたときに「ひょっとして世界には自分しかいないのではないか」などと考えてしまい、他のジャンルも歌詞のちょっとした部分が不気味な想像に繋がって、最後にはアンパンマンくらいしか歌えなくなっていました。

県境を越え、相馬市街の手前あたりで何かの工場のプラントが見えてきて、それを越えるとようやくR6に合流します。交差点の信号が見え、他の車やガソリンスタンドの灯りが目に入ったあの瞬間以上に安心したことは、今までの人生でもそう多くありません。

2200:ひとりしりとり開始

とはいえ本質的な状況はそう変わりません。天下の一桁国道でもライトは殆どないし、対向車も数分に一度、何より延々と風切り音だけが聞こえているのが良くありませんでした。

何か考え続けなければ本当に気が触れそうなのに、真っ暗な風景から得られる情報は何一つとしてなく、考えを巡らせる余地がありません。かといってあまり難しいことを考えようとすると運転の方が散漫になり、TRPGのプロットを考えていたら危うくカーブを曲がりきれないような目に遭いました。とりあえずひとりしりとりを始めます。

せめて頻繁に赤信号に引っかかればブレーキ操作で気が紛れるのですが、1時間に数回くらいしか止めてくれません。結局、ひとりしりとりは都会に入るまで6時間近く続きました。

9/6 0100:日立バイパス

海です!念願のオーシャンビューです。

日立バイパス日立市街の北側で本道と分岐し、海沿いスレスレを通って市街南側で再度合流します。その一部ではなんと海の上に建設された高架を通るのです!さぞいい眺めなのでしょう。

https://recotripp.com/spot/86182 より

明るい時間帯でさえあれば。

往路(北行き)でR6を使うと陸側を通ることになります。せっかくのオーシャンビューが台無しです!(そんなことはない。)一方、南行きであればすぐ左手に海を眺めることができます。

望みの通り、真っ暗な海を眼前に拝むことができました。

夜の海というのは何故ああも怖いものなのでしょうか。照らすものがなければ何も見えないのは陸地も同じなのですが、自分が何かを得ることはできないが、逆にあちらも自分に対して何もしてこないように思えます。

一方暗い海は吸い込まれそうというか、見ているだけで海に落ちてしまって二度と戻れなくなってしまうような心地がします。しかも自分は今、たった二つしかタイヤのついていない乗り物に乗って、大したことのない高さの柵しかついていない高架の上を走っているのです。50km/h制限の道路で、気づけば速度計は20km/hくらいを指していました。

0430:東京湾岸道路

取手や柏あたりまで来ると、市街地が途切れることはなくなります。ここまで来ればもう寂しい思いなどをすることはないのですが、僕はどうしても湾岸道路を通って帰りたいと思いました。

東京湾岸道路、ないし単に湾岸道路というのは富津から横須賀まで東京湾沿いに引かれたバイパス道路のことです。首都高湾岸線と下の一般道が立体に入り組みながらディズニーランドやビッグサイトの隣を通る様子は壮観で、都心の煌々と輝くビル群を眺めながらこの道を走るたびに、僕は人類文明の威力と頼もしさを感じるのです。

0600:帰宅

帰ってきました。

感想

都会に住む我々は忘れがちですが、人間にとって夜というのは根本的に怖いものです。まさか仙台にラーメンを食べに行ったことでそれを再認識させられるとは思いませんでした。

まあそれはそれとして、48時間で仙台まで行って帰るのは普通に苦行だと思います。

教訓

バイクで長距離・長時間走らない

二輪車の運転は普通車の5倍疲れます。

目的と手段を分離する

自分の中でバイクに乗って旅行することの動機を分析すると、

  • 純粋に長距離を移動したい
  • バイクを運転するという身体的経験を楽しみたい

という2種類に分かれます。前者の欲求を満たすために必ずしもバイクに乗らなければならないわけではありません。大人しく普通車、できれば公共交通機関を使いましょう。

逆に、後者の欲求を満たすためといって過剰に長距離を旅行する必要はありません。どうせ半日も乗ればとりあえず満足するのだから、近場に行きましょう。

音楽を聴けるようにする

虚無の中をバイクで走ると気が狂います。ヘルメット内にスピーカをつけて、スマホなり音楽プレーヤなりを繋げて音楽を聴けるようにしましょう。

僕はこの旅行の直後にBluetoothインカムを買ったしYoutube Music Premiumに加入しました。

天気予報を見る

基本です。バカタレ。

荷物を考える

デカいシートバッグはキャンプ等動かす必要がない場合がよい。旅行の時はバイクにロックできるリアボックスを使うべき。

おわりに

明日はすしくんが苦行について何かしらを公開するそうです。 :kugyo:

*1:今は駅チカのより良立地な駐車場を借りていますが、それでも自宅からは自転車で15分くらいかかります。

*2:関東近県でこれよりヤバい道路は東海道本線313系が隣の車たちに次々に抜かれていくR1富士由比BPくらいと思われる。

*3:霞が関と間違えて霞ヶ浦河川事務所HPに攻撃をしたクラッカー集団がいるらしい