みなさんが旅行に行く理由はなんですか?
- いい景色を見るため
- 美味しい料理を食べるため
- 温泉に入るため
僕は移動するために旅行に行きます。綺麗とか美味いとかみたいな感覚は当然あるけど、それ以上に自分が移動していることや遠くまで辿り着いたという事実で勝手に楽しくなってます。キモいね。
本当なら年100回でも200回でも旅行したいですけど、そんなに頻繁に行けるわけでもなく旅行オタクなんて名乗ることも出来ないので、たぶん僕はただの移動オタクです。
大回り乗車
普通ある駅から別の駅に行く経路が何パターンもあれば長い経路を取ればそれだけ運賃も高くなります。ただ都市近郊なんかだと経路が多くて面倒なので、利便性のためにルールさえ守れば特定の区間ではどの経路を通っても同じ料金(普通一番短い経路を基準とする)で乗せてあげますよーという制度があります*1。それを逆手に取ってあえて大回りして安い運賃でたくさん乗ってやろうという乞食みたいな方法があり、「大回り乗車」と呼ばれています。
東京近郊はこんな感じの範囲になります。東京 #とは ?
詳細はこの辺りを読んでください。重要なのは経路は一筆書き(同じ駅を2回以上通ってはいけない)という点、それから途中下車できないという点です。
大回り乗車とは (オオマワリジョウシャとは) [単語記事] - ニコニコ大百科
限界移動オタクの大回り旅行
土曜の23時くらいに思い立って、しばらく行こうか行くまいか悩んでたら朝の5時くらいに大学の先輩から呼ばれたので、ついでと思って行くことにしました。
第1走者:南武線(分倍河原1007発→立川1018着)
朝から調布行ってラーメン食って麻雀打ったので、京王線で分倍河原駅まで移動してからのスタートです。 初乗り運賃ヨシッ!
行くぞ行くぞ pic.twitter.com/FbfBBt1RWA
— 型推栄 (@_jj1lis_uec) 2022年2月13日
ちなみにマルス端末はなかったのでちっちゃいA型サイズです。クソが代。
第2走者:青梅線(立川1026発→拝島1038着)
青梅線のホームは中央本線の下り(高尾方面)と共用です。ホームに降りたら松本行のあずさが停まってました。 大回りは特急も乗れるし松本まで東京近郊区間なんですけど、八王子から先は盲腸なので乗れません。
あずさ乗りたすぎ pic.twitter.com/pd21ZTBdrn
— 型推栄 (@_jj1lis_uec) 2022年2月13日
松本城見たいですね。今度の18きっぷシーズンになったら行こうかな。でも18きっぷじゃ特急乗れないし、ロングシートで4時間近く耐えないといけないので大変です*2。
10分位で到着。乗ってきたヤツは中央線から直通なので10両くらいある。長いね。
たった7kmのキロポストが横に立ってた。そりゃあっという間なわけよ。
コンコースに行ったら相模線が雪で遅れるかもとか情報が出てた。これ大丈夫か?
第3走者:八高線(拝島1101発→高麗川1125着)
拝島は青梅線、五日市線、八高線、西武拝島線が発着するそれなりにデカい駅です。
拝島、地味に立派なターミナル pic.twitter.com/i2dUGh05lc
— 型推栄 (@_jj1lis_uec) 2022年2月13日
八高線は高麗川以南と以北で完全に運行系統が分かれていて、八高南線は川越線と直通運転してるので寝てると間違いなく川越まで飛ばされます。気をつけてね。
留置線にE231系がいました。さっきまで乗ってたやつに比べると随分と短小です。
そのうち来たやつに乗ります。相変わらず途中の写真はないですが、通勤電車の車内で撮りまくれるほど僕は勇敢ではありません。
第4走者:八高線(高麗川1132発→高崎1337着)
高麗川に着く前くらいから周りの乗客がソワソワしてて、みんなドアが空いた瞬間そそくさと早歩きで出ていきました。
八高北線は今どき非電化*3で、やってくるのは2両のディーゼルカー*4です。
途中には無人で自動改札のない駅も多いので、途中で乗降する人は乗車時に車内の発券機で整理券を取ってから降車時に運転席横の精算機に整理券と運賃を払います。ほぼバスじゃん。
八高線非電化区間、実質バス pic.twitter.com/8WFlvdZgzs
— 型推栄 (@_jj1lis_uec) 2022年2月13日
— 型推栄 (@_jj1lis_uec) 2022年2月13日
4両の電車から2両の気動車に行くもんで、全員が乗り換えするわけではないとはいえそれなりに混みますが、何とか座ることができました。今までと違って周りには行楽客っぽい人が多く、外の景色をしきりに眺めていました。
こんな感じで人の営みは十分に感じられますが、それでも都会の路線に比べりゃクソミドリみたいな風景は多いので目には優しいです。
倉賀野までくると大きな線路と合流して、久しぶりに都会的な光景が広がるようになります。八高線は本来八王子と倉賀野を結ぶ路線ですが、全ての列車が高崎線に直通しています。
そういえば高崎の大宮方にやたらと旧型客車が留置されてたんだけど、SL運行用かな? pic.twitter.com/6bgbaA0A6w
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高崎駅からは「SLぐんま みなかみ」「SLぐんま よこかわ」という臨時列車が月一回か二回くらい発着しています。乗りて〜。
高崎なう pic.twitter.com/uYA391EbHk
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水上行きたすぎ pic.twitter.com/5bHPSJWQbV
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対面の車両は上越線水上行ですね。上越線は高崎から新潟県の宮内へ続く路線で、さらに信越本線を通して長岡まで運転しています。当の信越本線は......はい。
横川?
— 型推栄 (@_jj1lis_uec) 2022年2月13日
おかしいな、信越本線は新潟まで通じてるはずじゃあ… pic.twitter.com/JG6DI1JJol
正直朝のラーメンが腹に残っていますが、この後の行程も考えるとどうせすぐには食べられないので高崎駅名物のだるま弁当を買います。お値段1,100円、ちょっとお高めかもしれない。
うおおおおだるま弁当!!!
— 型推栄 (@_jj1lis_uec) 2022年2月13日
何も見えん゜ pic.twitter.com/pjxdLUCRXs
第5走者:両毛線(高崎1337発→小山1523着)
両毛線は小山と新前橋を繋ぐ路線ですが、上越線経由で(といっても1駅だけど)高崎まで来ているので小山行の始発は実質高崎です。座席確保が確実でありがたいですね。クソが代。
両毛線といえば211系、211系といえばロングシート pic.twitter.com/HQKPT93dmQ
— 型推栄 (@_jj1lis_uec) 2022年2月13日
栃木南部の割と聞き覚えのある地名を多く通ります。しかし景色が見れるわけでもなし、見れたとて特に見どころあるわけでもなし。しかも2時間と、正直この区間が一番辛かったです。 ただ別に沿線に名物がないわけではなくて、足利フラワーパークとか佐野ラーメンとかありますよ。どうせ降りられないから意味ないけど。
途中で「両毛線って発車メロディが童謡になってる駅多くない?」とか考えつつ、ボケーっと戸次数理論理学を読んでたら小山につきました。
ところで小山駅の両毛線ホームって他から妙に離れてるんですよね。俺も徒歩部名乗れるのでは?とか思いつつ宇都宮線*5上りホームまでの時間を計ってみることにしました。
分速80mとして280mくらい。京葉線の足元にも及びませんでした。
第6走者:上野東京ライン(小山1545発→川崎1742着)
上野東京ラインは上野-東京間の専用線を経由して、北側の常磐線や高崎線、宇都宮線から南側の東海道本線へ直通運転を行う列車の系統名です。そのため中には熱海→黒磯(268.1km)を5時間弱かけて走る列車も存在します*6。
あれに乗ると追加で3時間です、たのしいね
— 型推栄 (@_jj1lis_uec) 2022年2月13日
僕は乗りませんけど pic.twitter.com/UE6NkzW6QF
向かいのホームにいるのは茨城県の友部*7へ向かう水戸線です。友部まで行って常磐線で戻ってくることで更に大回りもできます。しかしこのときの僕はとにかく徹夜明けの疲れで一刻も早く帰りたい一心でした。
いぇーい pic.twitter.com/1TJxR2RBPY
— 型推栄 (@_jj1lis_uec) 2022年2月13日
駅弁もあるし、グリーン課金することに決めます。乗るのは川崎までだけどどうせ変わらないので小田原まで購入。グリーン車は確実に座れるしリクライニングもあるし、窓も大きいので眺望性も快適です。1階席だけど。
グリーン車は友達と乗っても会話なんかは憚れるような雰囲気です。2階は結構人が乗ってたので、こんな中で弁当なんて絶対食えねえなと思い下に移動しました。まあどうせ雨振ってるし、メシが食えればどうでもいいです。
だるまチャン🥰🥰🥰🥰 pic.twitter.com/AMlXDt63U2
— 型推栄 (@_jj1lis_uec) 2022年2月13日
こんにゃく、しいたけ、たけのこ、山菜など地味めなメニュー。右下の黄色いやつは甘栗でした。両毛線で鞄に入れてたから下に潜っちゃったけどチキンも入ってます。普通に鶏めし弁当でよかったかもおいしいね。
ところで左下のいかにもヤバそうな青緑のやつって何なんだろう? 得体が知れないけどバカなのでそのまま食べます。
すこしうたた寝して鉄道唱歌の発車メロディで起きたら品川を出たところで、外はすっかり都会の様相になっていました。やっぱりグリーン車って速いね*8。 上野東京ラインは東海道本線普通と違い、梅に名を得し大森も行進してそうな蒲田もすっ飛ばして川崎に滑り込みます。
第7走者:南武線(川崎1746発→府中本町1831着)
本日二度目の南武線が最終ランナーです。
普段乗ってるし今更特に何か感じることもなく、Twitterくらいしか見てなかった気がする。
8時間半かけて隣の駅に来た https://t.co/h7zIs4D0Cy pic.twitter.com/JoqZhE0QG3
— 型推栄 (@_jj1lis_uec) 2022年2月13日
8時間24分、乗車距離318.5kmをかけて出発地の隣駅である府中本町に到着しました。
まとめ
ちゃんとJRにお金を落としましょう。